村井喜右衛門展
1996.05.21〜05.30徳山市立中央図書館


 読売新聞5.25

 日刊新周南5.17

 日刊新周南5.22

 日刊新周南5.28


 表紙7 2001.3上旬

喜右衛門展毎日新聞
1996年(平成8年)5月23日 木曜日

日本のサルベージの
草分け


村井喜右衛門を
紹介


出身地徳山で資料展

日本のサルベージの草分けで、欧米諸国にもその名を知られた徳山市出身の村井喜右衛門(1752〜1804年)にまつわる資料を集めた「村井喜右衛門展」(徳山市立中央図書館、徳山地方郷土史研究会共催)が徳山市立中央図書館で開かれている。30日まで。無料。
喜右衛門は現在の徳山市櫛ケ浜生まれの漁業者。イワシの買い入れのために香焼島(長崎県)に本拠を置いていた。寛政10(1798)年10月、長崎でオランダ船が暴風雨のために座礁、沈没した。
難航する船の引き揚げを喜右衛門が申し出た。喜右衛門は多数の柱、小船などを沈没船の周囲に設置。潮の干満、風力などを巧みに利用して引き揚げに成功。この快挙により、幕府や長崎奉行から褒美を受けた。
会場には喜右衛門が沈没船の引き揚げに応募したときの書状、長崎奉行からの感謝状など100点を展示している。
研究会は「喜右衛門は長崎では知られているが、地元ではあまり知られていない。この機会に知ってもらえれば……」と話している。
また、講演会「櫛ケ浜の村井喜右衛門オランダへ鳴りひびく」が25日15時、徳山市民館小ホールである。講師は青山学院大学の片桐一男教授。無料。


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