1999.03.17日刊新周南●徳山●
同財団は1990年(H2)3月に同行創立60周年を記念して設立され、翌年から県内の文化、芸術、スポーツの団体に助成している。同行の寄贈などによる基金3億1千万円で運営され、団体助成のほか一流オーケストラを呼ぶ西京コンサートを開いている。
八千代座歌舞伎は1995年(H6)に櫛ケ浜地区の敬老会を盛り上げようと結成され、花岡歌舞伎主宰の内山慧さんの指導で力をつけ、昨年の敬老会では大石内蔵助と瑶泉院との別れを描いた「元禄忠臣蔵・南部坂雪の別れ」を上演、感動を呼んだ。 この日は米藤さんと小林淳子さん、瑶泉院を演じた三明真州美さんが舞台の扮装で出席した。 米藤さんは「助成金はカツラや照明器具などの購入にあてたい。大変有り難い」と喜んでいた。 1999.05.11日刊新周南●徳山●
八千代座は1994年(H6)年に櫛浜地区の敬老会を盛り上げようと結成された。座員は地域の30代から60代までの男女7人。下松市の花岡歌舞伎を主宰している内山慧さんの指導で実力をつけ、地域の敬老会で新作を上演するほか、老人ホームでもお年寄りの人気の一座になっている。
「南部坂…」は赤穂浪士の討ち入り前、大石内蔵助が浅野内匠頭の菩提寺、泉岳寺に参ったあと、正室の瑶泉院を訪ねるが、胸の内を明かせず焼香も許されないまま歌に思いを託して辞し、雪の中、最後の別れを告げるという悲しい一幕。間瀬喜兵衛を演じる米藤さんは「地元の皆さんのおかげで5周年を迎え、表彰された感謝の気持ちを込めて演じます」と練習に励んでいる。その他の配役次の通り。(敬称略) 大石内蔵助=有馬浩▽瑶泉院=三明真州美▽落合与右衛門=中村誠▽渋川五太夫=小林淳子▽腰元おうめ=魚谷二三子▽羽倉斎宮=佐伯伸治▽三味線=玉野千津子 |