遠石八幡宮影向石(エイコウイワ) 遠石八幡宮縁起によれば、推古天皇三十年(西暦六二二年)春の夜、 豊前国より宇佐八幡大神が神馬に跨りこの地の磯浜に降臨された。 |
本朝四所遠石八幡別宮影向石 その時神風静まりて光明と伴に忽然と現れた一つの大石に降り立たれ、 「吾は宇佐八幡大神なり。この地に跡を垂れて国民を守らんため、 今ここに顕わる。嗚呼遠し。」と神託された。由ってこの地を 嗚呼遠し→大石のある「遠し」処→遠石と呼ぶ様になりました。 |
また宇佐八幡大神の御神託の続きに、「影向石の東の山に社殿を立て、 遠石と名付け、当国鎮守朝倉神社と称すべし」とあり、和銅元年 (西暦七〇八年)この地に社殿を造営した。 遠石八幡宮の創建に由来するこの大石を「影向石」(エイコウイワ) と称し、石上に今猶神馬の蹄跡を残す神岩として、広く崇信されている。 ちなみに、宇佐八幡大神(はちまんおおかみ)のおわします大分の宇佐神宮には、 八角の影向石(ようごうぜき)があり大神が神馬に召され、天翔けられた と伝えられる馬蹄の跡があります。 |
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