1995年作製
絵・西 都さん
お話・香焼の民話づくりの会
オランダ船をひきあげた喜右衛門さん
このお話は、むかしむかしの江戸時代、私達の住む香焼でおこった本当のお話です。
そのころ、日本は外国と交流をしていませんでした。 それはキリスト教が日本に広まるのを、その時の徳川幕府が怖れたからです。
ただ日本でも一つだけ、長崎の出島を窓口にして、オランダと中国との貿易をしていました。
そのころの香焼は島で、海岸では松の木やアコウの木がしげり、白い砂浜がつづき、人々は貝や魚をとったり、畑をたがやして、のんびりとしあわせに暮らしていました。
そのころ、オランダの船は夏ごろ長崎の出島にきて、樟脳や銅などを買い、また、徳川の殿様からの贈り物をもって秋ごろには帰るきまりがありました。
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