岩国、錦帯橋と吉香公園樹木
4月5日、城下町岩国を訪ねました。

小次郎の柳から見た錦帯橋です。

巌流ゆかりの柳
佐々木巌流小次郎は宮本武蔵との勝負に敗れましたが、小次郎の「つばめ返し」の剣法は天下無双であったということです。吉川英治は小説「宮本武蔵」のなかで、岩国で産まれた小次郎は、母から家伝の長光の刀(一名、物干し竿)を授かり、この辺りの柳とつばめを相手に独りで工夫し、努力を重ね、遂に「つばめ返し」の術を編み出したと記しています。
Salix babylonica
シダレヤナギ(枝垂柳)
ヤナギ科
川辺に多いヤナギの代表種。枝垂れた優美な樹形をもち、世界中で植えられています。

剣豪佐々木小次郎の像
祖先以来岩国の住 姓は佐々木といい 名は小次郎と親からもらい また剣名を巌流ともよぶ人間は かくいう私である
吉川英治氏の小説宮本武蔵の一節である
当地では古くから佐々木小次郎がここ錦帯橋畔において柳の枝が燕を打つのを見て 燕返しの剣法「巌流」を自得したと言伝えられている

また、曲=吉田矢健治、詞=鈴木信子の「岩国城」という歌にも小次郎が歌われている。
桜吹雪が城下を染めて
瀬戸の内海春霞
吉川広家六万石の
ほまれも高き岩国城

燕返しを柳の枝に
悟る小次郎剣の技
三代広嘉錦帯橋に
命を賭けた錦川

木の根の近くに芽が出て花が咲いています。

この桜の木です。

Cinnamomum camphora Sieb.
クスノキ(樟)  クスノキ科クスノキ属
分布=本州の茨城県以西〜四国九州、台湾中国・暖帯
葉や材の精油から樟脳がとれる。病虫害に強く長寿。常緑大高木。

サイカチ(カワラフジノキ)  まめ科
落葉高木で、高さ15m、幹径1mに達するが、この木は約直径120cmもあって、これだけの大木は珍しい。葉は食用に、豆果はサポニンを含み薬用になり、トゲは利尿剤・解毒剤として利用される。

イチョウ

Podocarpus macrophy llus Lamb. var. maki Sieb.
ラカンマキ(羅漢槇) マキ科マキ属
静岡県に野生化があるというが中国原産と思われる。庭木で葉はイヌマキより小さく幅が狭い。

Chamaecyparis obtusa Endl cv. Pendula
スイリュウヒバ(垂柳ふ檜葉) ヒノキ科ヒノキ属
園芸品種。ヒヨクヒバに似るが葉先がとがらない。葉が垂れる。
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