紅毛沈船浮け方請負い申し上げ状
恐れ乍ら書付をもって申し上げ候こと
一、おらんだ船浮け方の儀、下の痛みを留め、上を拵えさまあるを、板何角をもってふさぎとめ、酒樽千挺、つり船400石積1艘、200石積1艘、60石積12艘、40石積12艘、20石積12艘、右樽船をもって、つり船にいたし置き、はね木つるべ40船のいます、右2品をいこみ、浮け申す積りにて御座候、別紙一つ書の者、道具の分は、その節、見合わせをもって遣し申し候、おらんだ船けた類大小5本、大綱2房にかかす20房、小綱50房その外の諸道具、御見合せをもって、御借し方仰せ付けらるべく候、万一浮き申さず候節は、御免仰せ付けらるべく候、右のため、書付をもって申し上げ候、件のごとし
寛政10年午11月 村井喜右衛門
御役人衆中様
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