くまげ郷土史会発行「郷土史熊毛」第4号巻頭論文 会友 櫛ケ浜在住 竹島美雅(徳山地方郷土史研究会会員) 喜右衛門については、徳山地方郷土史研究会において、平成5年には、喜右衛門研究の原点となる村井家文書を、古文書解読研究会の教材とした。そのときには藤井会長(くまげ郷土史会)も参加しておられた。 この時、村井惣本家及び酒場村井家にある多くの文書、書籍及び香焼町から提供の資料100点が展示された。 同9年11月片桐博士の著書『開かれた鎖国・講談社現代新書』が発刊され、その中に「紅毛沈船引き揚げ事件」が設けられた。 同10年5月23日、徳山地方郷土史研究会創立20周年記念行事の一つとして、引き揚げの模型が徳山市に寄贈された。中央図書館に展示されている。 喜右衛門については、前記『開かれた鎖国』及び作間鴻東『村井喜右衛門』(鴻東は山口県教育博物館初代館長・大正13年脱稿未刊の原稿を酒場村井洋一氏が印刷して喜右衛門展の参観者約600名に配った)に語り尽くされているが、藤井会長から請われるままに筆をとった。 |