市郎兵衛の力石

白石島から
2002.03.15白石島から島々を眺める

白石島覚書
その他、大師様霊験の一端
市郎兵衛力石献納のこと

保全林
白石島保全林

天和年中(1681〜1683)周防三田尻市郎兵衛という人が当島の港に碇泊して居りました。その頃参勤交代のために寄港してきた肥後の大名船がありましたが、船のすれ合いのことから口論になり遂に決闘の申込みとなりました。到底勝つ見込みのない市郎兵衛ですから、明日正午を約束しました。
大師像
弘法大師像

夜にまぎれて山に登り大師様に願をかけ10人力をさずけて下さいと一心に拝み、夜を徹して百度詣りをしました。帰途意外な所に大石がありましたので、不思議に思って動かしてみたところ、軽々と動きましたので大いに喜び、船に帰りいざ勝負という時に、200石積の帆柱を振りまわしたので近よるものがありませんでした。
当時の庄屋小見山六郎左衛門が仲裁にはいり事ずみになりましたと申します。
市郎兵衛はお大師様に御礼として松千本、杉千本、桧千本を植えました。現在寺の前に並んで居る老杉はその遺物であると申します。またとりのけた大石もあります。

大師堂
大師堂

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