2013年05月17日the daily new shunan ●徳山●
|
2013年05月17日朝日新聞
大中くんは県予選、東西大会を経て全国の上位4人による決勝大会に進出。決勝では押され気味に見えたが、途中から一気にたたみかけて勝負を決めた。「焦りはあったが、相手が間違った手を指してくれた。詰んでいると確信したので落ち着いて指せました」と振り返る。 兄の哲哉さん(14)に教わり、5歳から将棋を始めた。「相手の読みを読み合って戦うところが好き。今は5〜7手先を読んで指しています」。毎日、棋譜並べと詰将棋を欠かさず、インターネットで相手を探して対局も重ねる。哲哉さんも中学生選抜やアマ竜王戦の県代表として全国大会出場を決めている腕前。時折対局し、智哉くんも10回に2、3回くらい勝てるようになってきたという。 「攻める将棋」が信条。持ち時間を使い切って秒読みに入り、焦りがちな時でも「とにかく攻めます」と強気だ。 将来、一番ほしいタイトルは竜王。「将棋をやって精神力がついた。来年の夏には奨励会に入りたい」と目を輝かせている。(寿柳聡) |