asa2013.05.30
■ライオン「レオ」大往生

 国内最高齢のライオン「レオ」が死亡したと29日、山口県周南市の徳山動物園が発表した。 生年月日の記録はなく、年齢は推定24歳6カ月。死因は老衰とみられ、人間なら100歳を超える長寿だった。
園によると、レオは1988年11月19日に入園。ペアだったナナ(2008年死亡)との間に35頭の子をもうけた。 飼育員らによると、おとなしくてのんびりした性格。 最近は寝ていることが多く、25日に原因不明のけいれんで倒れた。 この時は自力で寝室に戻ったが、29日朝に死亡しているのが確認されたという。
園にある資料によると、これまでのライオンの最長飼育記録は国内で24年3カ月、 海外では25年と8日という。

ありし日のレオ
2011年9月、周南市の徳山動物園
レオ 愛された24年
徳山動物園が献花台
国内最高齢ライオンのレオ大往生
倒れても獣舎に/「ゆっくり休んで」

   入園から24年半の間、徳山動物園(周南市)を訪れる人たちを楽しませてきた国内最高齢ライオンのレオ(オス)が生涯を閉じた。園発表の推定年齢は24歳6カ月で、人間なら100歳を超えるという大往生。飼育員や来園者は29日、レオの死を悼んだ。

長寿を祝い、木村健一郎・周南市長(左)らから肉をプレゼントされるレオ
2011年9月、周南市の徳山動物園
 「長い間ありがとうと言いたい」。担当飼育員の柏村俊秀さん(36)は落ち着いた表情で口を開いた。「覚悟はしていたが、(来園者が)たくさん『がんばれ』と声をかけてくれた」
 レオは体重約120キロ、体長約180センチ。徳山動物園によると、レオは25日昼過ぎ、獣舎でけいれんを起こして倒れたが、夕方には自力で寝室に帰った。翌日には普段よりは若干少ないものの、鶏肉3キロを食べた。27日朝は寝室の扉の前に立ち、来園者と会える獣舎に出たがったために出したという。
 しかし、正午前には再びけいれん。29日朝、寝室で死亡していたのが確認された。柏村さんは「倒れても復活する姿に、生命の力強さを感じた」という。

献花台の前で手を合わせる来園者
29日、周南市の徳山動物園
 29日午後には獣舎前に献花台が設けられ、来園者や職員が手を合わせた。家族と訪れた岩国市の主婦中原香菜里さん(27)は18日にも見に来て、寝ているレオの長寿を願ったという。「たまに気にして見に来ていた。ゆっくり休んで下さいと声をかけてやりたい」
 レオは1988年11月19日に徳山動物園に入園。生年月日の記録がなく、推定年齢は園での飼育期間を元にしており、全国の「百獣の王」約400頭の中で最高齢だった。ただ、園の説明では、体の大きさから入園の時点で生後6カ月程度だったとみられる。海外での飼育期間の最長はアイルランドで25年と8日という記録があり、世界的にもかなりの長寿だった。
 三崎英和園長は「今は冥福を祈るとともに、レオの飼育で培った飼育技術を他の動物たちに生かしていきたい」とのコメントを出した。
【奥正光】


老衰のため死んだ国内最高齢のライオン「レオ」
2008年5月、山口県周南市立徳山動物園(同園提供)

国内最高齢のライオン死ぬ
山口県周南市徳山動物園

2013年5月29日 14時31分tyugoku(共同)
 山口県周南市立徳山動物園は29日、同園で飼育していた国内最高齢のライオン「レオ」が同日未明に老衰のため死んだと明らかにした。同園によると、推定で24歳6カ月だった。
 レオは雄ライオン。25日から原因不明のけいれんがあり、治療していた。人間なら100歳を超えるという。


おりの中を元気に歩き回っていた「レオ」(4月11日)

国内最高齢ライオン、徳山動物園のレオ死ぬ

 山口県の周南市徳山動物園で飼育されていた国内最高齢のライオン「レオ」が29日、死んだ。死因は老衰とみられる。推定24歳の雄で、人間なら100歳を超える高齢だった。
 同園によると、レオは25日昼頃、けいれんして倒れて治療を受けたが、29日未明、死んでいるのが確認された。レオは1988年11月から、雌の「ナナ」とともに飼育され、ナナとの間に35頭の子どもが生まれ、各地の動物園で飼われている。
 長野市の茶臼山動物園の「ライ太」が2010年7月、23歳4か月で死にレオが国内最高齢になった。
(2013年5月29日 yomiuri)



ライオン獣舎の前に設置された献花台

レオの遺影