2006年10月22日kiemon鳥取
木彫り亥
人気を持続するおぐらやの木彫り十二支亥
年賀切手図案採用 商工省工芸展入選
マスコットの
木彫り十二支 挽物芸術 郷土玩具

 十干に十二支を配したものが60年目毎に再び同じ干支に返ります、これを還暦とも呼んで祝福します。
 古くから自身の生れ年の干支の動物に因んだもの、又は自分の干支から7つ目の干支動物を蒐める人が多く、これは護身という意味から出たものであります。
 この十二支は全体を挽物細工のみにて作り、色彩したもので挽物細工の特徴を活かし、各々その形態を面白く現わして居ります。
 この種のものでは絶対に他に類形を見ない逸品であります。
   鳥取県岩美郡岩井温泉
      TEL 0857-72-0520番
    おぐらや
 鳥取県伝統工芸士 小椋昌雄 作


2006年12月02日asa岩美
木彫り亥
小椋昌雄さんが色付けしたイノシシ
の人形=岩美町の「おぐら屋」で
えとの人形作りで大忙し病乗り越え筆握る

◆◆◆岩美の伝統工芸士・小椋昌雄さん◆◆◆

 岩美町岩井の民芸店「おぐら屋」に今年もえとの人形作りに忙しい時期がきた。手作業のため1日40個が限度で毎年、9月から準備を始めて2000個を作る。来年用は素朴な木の丸みと生き生きした黒目が印象的で愛らしいイノシシだ。
 作り手は県の伝統工芸士でおぐら屋9代目主人の小椋昌雄さん(77)。200年以上続く挽物(ひき・もの)細工の伝統を守り続けている。小椋さんの人形作りは52年になる。
 昨年2月には脳梗塞(・こう・そく)で倒れ、左手が思うように動かなくなった。近所の人に手伝ってもらったが、注文分の人形を作り上げられなかった。今年は、公務員を定年退職したおいの淵本泰弘さん(60)が、ナイフを使う作業や色つけを手伝っている。
 それでも、目だけは必ず小椋さんが筆を入れる。「生き生きした黒目は、おじさんでなければ描けない」と淵本さん。「筆を持つ右手が動く。まだまだ続けられる」と小椋さん。
 同店の人形は全国の神社や百貨店で販売され、通信販売もしている。イノシシは大6000円、中1500円、小600円の3種類。問い合わせは同店(0857-72-0520)へ。