周南市櫛ケ浜の郷土料理  周南市櫛ケ浜 三宅阿子さん
つ し ま

つしま
   材料:10〜12人分
 豆腐       5丁
 干椎茸      5〜6枚
 人参       1本
 牛蒡       1本
 青味(インゲン、絹莢など)適宜
 小エビ(茹でて皮をむいておく)200g
 麻の実(又は胡麻) 若干
香辛料:
 生姜       1かけ
 柚子       1個
調味料:
      3杯酢      1合
 味醂、酒、塩  少々
 出し汁      1合
 豆腐を鍋の中で、崩しながら茹でこぼし、乾煎りし、水分が出て、ボロボロしてきたら、ザルに上げ、水分を切って冷まします。
 野菜は細かく小さめに切り、だしに味醂、酒、塩で薄く味を付て煮付け、汁気は少々残しておきます。
 豆腐と野菜が冷めてきたら、小エビ、生姜の千切り、刻んだ柚子の皮(なければレモンの輪切り)、麻の実などを入れて3杯酢で和える。

 その名前の由来は解りませんが、親から子へと受け継がれてき、彩りが美しく、味わい深い郷土料理です。
 酢の味がさっぱりしていて、つめたく冷やして、美味しく、酒の肴にもよく合います。美味しい豆腐や新鮮な小エビが、何時でも安く手に入った時代の櫛ケ浜では、安価で、栄養豊かな、今風に言うヘルシーなメニューだったのですが、五目寿司を作るほどの手間と、材料費がかかるようになった昨今では、作る人があまりいないようです。
 懐かしいふるさとの味を忘れないためにも、いつまでも次の時代に伝えたい料理だと思います。