2004.5.17sinsyunan
教員セミナー
講演する槙田さん
指導力向上目指し教師100人が研修
TOSS全国一斉セミナーin周南

村井喜右衛門などで“身につく授業”研究

 指導技術の向上を目指して教員で作っている全国的な研究団体、TOSSの“第2回TOSSデー全国450会場一斉セミナーin周南”が15日、周南市文化会館で開かれ、周南を中心に県内各地から小学校教諭100人が参加し“身につく学級づくり・授業づくり”を真剣に学んだ。
 TOSSは“教え方のプロ”として知られる元小学校教諭で千葉大講師の向山洋一さんの提唱で発足した研究団体。昨年から全国一斉セミナーを開き、県内でも6月までに10会場で開かれる。
 この日のセミナーは長州教育サークル(槙田健代表)が企画したもの。メンバーが講師になって7つの講座があり、まず沼城小の奥田嚴文教諭が“思いやりのあるクラスを作る3つのポイント”として「ありがとうを多用するなど教師が範を示す」「“命”“注意されたこと”“心”を粗末にしたときは厳しく叱る、3つの“ならぬ”をあらかじめ示す」「おだやかに接する」をあげた。
 また下関市西山小の前打憲明教諭は「周南のプロジェクトX!地元ネタで日本人の気概を授業する」と題して江戸時代、オランダ船を引き揚げた徳山の村井喜右衛門を取り上げ、身近で偉大な人物を紹介して子供たちの興味を引きつける模擬授業で注目を集めた。
 このほか算数や学力保証の授業づくりなどをテーマにセミナーがあり、周南で最後は須磨小校長も務め、現在は三隅町浅田小校長の槙田さんが「これからの教師に求められるもの」と題して講演した。


村井喜右衛門へ