花岡駅舎をまち起こしに
花岡のまちづくりを進める会
署名運動、アンケートで盛り上げへ |
周防花岡駅 |
できて72年になる下松市のJR岩徳線周防花岡駅を保存、活用しようと花岡のまちづくりを進める会(中村隆征会長)が署名運動を始める。花岡地区全体の約4000世帯に活用方法をアンケートで聞く予定で、中断していた駅舎保存運動は再び盛り上がりそう。
花岡駅の駅舎は旧花岡村時代の1931年(昭和6)、岩徳線の開通と同時に完成し、当時は珍しかった三角屋根がシンボル。同会は駅舎の活用によるまちづくりを探り、市も陶芸窯を設ける構想を示したが立ち消えになった。
このほど花岡戎町の中村会長宅で開かれた理事会ではJR西日本から市に駅舎を無償で譲渡してもらい、それを地元団体が活用できるよう署名運動を進めることを決めた。
アンケートでは観光案内所▽まちの情報発信基地▽集会所▽図書室▽文化発表の場▽各種団体の事務局▽休憩所▽会議室▽幼児向けサロン▽小物ショップ▽地域資料館などから活用法を選んでもらい、住民の機運の盛り上がりを期待している。
花岡駅ホーム |
県内でも元気老人の生きがい施設に改装した三隅町の長門三隅駅、空き部屋を金子みすゞ館にした長門市の仙崎駅など無人駅を地域おこしに生かすケースが増えており、中村会長は「戦前、戦中、戦後の花岡を見守った駅舎を住民のアイデアで活力を生む場によみがえらせたい」と話していた。
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